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鈴木 光弘
JAERI-Tech 2002-071, 171 Pages, 2002/10
本報は大型非定常試験装置(LSTF)を用いて実施した全交流電源喪失実験の加圧器熱流体挙動を解析したものである。LSTFでは米国のAP600型原子炉をモデルとした上記実験を実施したが、その長時間の原子炉冷却・減圧過程で、一旦喪失した加圧器水位が再上昇し、蒸気配管まで満水にする特徴的事象が見られた。実験結果の分析により、これは自然循環が停留した蒸気発生器伝熱管内で冷却材が減圧沸騰を開始した条件下で、加圧器蒸気配管で蒸気凝縮が継続したことに起因するものと判断された。本報はRELAP5/MOD3コードによる解析と実験結果の分析により、蒸気配管部の凝縮減圧効果と加圧器壁の熱源効果という、2種類の構造材-冷却材熱的相互作用を定量的に解明した。また加圧器系の熱損失特性を評価した。加えて実機加圧器系との熱的特性の相違についても明らかにした。
西原 健司; 高野 秀機
Nuclear Technology, 137(1), p.47 - 59, 2002/01
被引用回数:4 パーセンタイル:29.2(Nuclear Science & Technology)マイナーアクチノイド(MA)核変換のために設計された加速器駆動システム(ADS)を用いてヨウ素-129(I-129)を核変換するためのブランケットの概念検討を行った。このブランケットは、ヨウ化ナトリウム(NaI)と中性子を減速させるための水素化ジルコニウム(ZrH)からなり、MAの上下及び径方向の反射体と置換される。このブランケットを設置したADSによって年間250kgのMAと56kgのヨウ素を同時に核変換することができる。これはそれぞれ軽水炉10基分に相当する。また、将来において140基の高速増殖炉が導入された場合に対して、このADSの導入シナリオと核変換がなされたことによる利益(実際的効果)を検討した。その結果、2160年にほぼ平衡状態に達し、21基のヨウ素ブランケット付きADSが稼働していることがわかった。利益については地層処分との比較が行われ、核変換が行われていない場合に、将来の非常に長い期間にわたって地下から染み出るヨウ素の線量が、核変換によって現代の短い期間の線量になることが定量的に示された。
西原 健司; 安藤 良平*; 高野 秀機
JAERI-Research 99-074, p.24 - 0, 2000/01
日本原子力研究所が提案している階層型核変換システムのマスバランスを解析し、併せてその導入効果を検討した。このために、まず、現行の軽水炉、プルサーマル軽水炉及び金属冷却高速炉からのマイナーアクチノイド(MA)生成を炉型、燃焼度、燃料毎にまとめた。核変換システム本体として、熱出力800MWのMA専焼炉を設定した。これはMA窒化物燃料を使用した鉛-ビスマス液体金属冷却の加速器駆動炉で、核変換効率は一基あたり250kg/年である。商業炉が単一の炉型によって構成されている場合について専焼炉内と炉外再処理工程のマスフローを見積もった。最後に、この核変換システムを2030年からいくつかの商業発電シナリオに沿って導入し、必要基数と核変換効果を検討した。